歯医者キライ Q&A
- 歯医者ってインプラントばかりすすめてくるからキライ。
- 望んでいない歯も勝手に削られた。
- あの音が耐えられない。
- 予約の時間に行っても30分以上待たされる。
- 入れ歯がまったく合わない。
- 痛い治療は嫌だ。
- はいしゃさんこわい。
- 治療後にアゴが痛くなった。
歯医者ってインプラントばかりすすめてくるからキライ。 (28歳 女性)
インプラントは現在の歯科治療において、有用な治療方法であることは確かです。
ですから、もちろん当院でもインプラント治療は行っております。
しかしすべての患者さんがどの条件でもインプラント治療が出来る訳ではありません。患者さんの骨の状態やかみ合わせの状態、あるいは全身の病気の有無によってインプラント治療が適さないこともあります。そのような方にはインプラント治療より従来のブリッジや義歯による治療の方がより安全、確実な場合が多々あるのも事実なのです。
望んでいない歯も勝手に削られた。 (34歳 女性)
「歯を削られた」 「歯を抜かれた」 という話はよく耳にします。
私は歯科医師としてこのような事を患者さんが言うのを非常に残念に思います。
普通の歯科医師であれば、必要のない歯を削ったり、抜いたりすることはありません。
では、なぜ患者さんがこう思うのでしょう?
それは「説明不足」の一言に尽きます。次の治療計画や治療をしなければならない理由を歯科医師がしっかり説明しないため、患者さんが理解出来ていないのです。当院ではなぜその歯を削られなければならないのか、抜かなければならないのかをしっかり患者さんご自身に理解していただいた上で、さらに治療時に確認しています。
あの音が耐えられない。 (16歳 男性)
「キーン」という歯を削る機械の音が嫌いという方は非常に多いです。
しかし実はあの音にも重要な役目があります。我々歯科医師は口の中というきわめて狭い範囲を1ミリ以下の精度で治療します。もちろん小さい鏡や拡大鏡を使ったりしますが、当然見えにくい部分もあるのも事実です。むし歯の部分を削っているのか、むし歯は取れたのか・・・。あの音の微妙な変化で判断することもあります。また、においや手の感覚で病気の状態を把握することもあります。
つまり歯科医師は五感をフルに使って診療をしているのです。ですからあの音も治療にとってはかなり重要なのです。どうですか、そう聞くと少しは嫌な音に聞こえなくなるのではありませんか?
予約の時間に行っても30分以上待たされる。 (43歳 男性)
当院ではできるだけ短時間の中で最良の治療を行うようにしています。
その為には歯科医院としての能力を正確に把握することと、集中力が大切だと考えています。自分たちの能力以上に患者さんの予約を入れれば、その時間に診療することは到底できません。レストランで座席数以上に予約を入れれば、当然待たされるのと同じです。ですから私たちは能力以上に患者さんの予約を入れることはありません。私たちの医院の待合室には椅子が3つしかありません。つまり、子どもさんの外傷等の緊急処置がない限り、ほとんどお待たせすることがないということです。さらに集中して治療をすることで、無駄な時間を省くことができます。
無駄な時間を省き、全力で治療にあたるために集中力は大切です。私たちの歯科医院が5時半までの診療時間なのは、それが集中力を発揮出来る限界だからです。
もう一つ大切な事があります。予約時間はお互いの約束の時間です。 当院では患者さんにもご協力をいただき、万が一診療時間に遅れそうな場合には事前にご連絡いただくことにしております。場合によっては予約の変更をお願いすることもございます。そうすることによって、お待たせしない体制作りをしています。
入れ歯がまったく合わない。 (72歳 女性)
入れ歯は歯科治療の中でも難しい治療のひとつです。
インプラントが最新の技術としてクローズアップされている昨今ですが、実は入れ歯(義歯)は非常に難しい治療なのです。義歯は義手や義足と同じ人工臓器です。ひとつとして同じ物はこの世に存在しません。完全なオーダーメイドです。合わない理由は様々ですが、私たちはその原因をなるべく詳細に診査し、しっかりとした作製ステップを踏んで作っていきます。
しかし、それでもやはり人工臓器ですから完成したあとの調整は必要になる場合がありますし、多少の慣れや訓練も必要です。痛い部分が出た場合等には遠慮なくお申し出下さい。
痛い治療は嫌だ。 (35歳 男性)
痛いのは嫌ですよね。それは皆さん一緒です。
我々はなるべく無痛治療を心がけていますが、むし歯や歯周病の進行状態によっては麻酔があまり効かないということもあります。また、患者さんの体調によって麻酔が効きにくいこともあります。
皆さんはここをご覧になっている訳ですから、当然歯医者がキライですよね。その理由は様々でしょうが、一番は「痛いことをされる。」という感覚だと思います。
その結果、「治療が痛いから歯医者キライ」→「出来れば行きたくない」→「ちょっと歯が変だけど歯医者には行かない」→「どうにも痛みがガマン出来なくなってきた」→「仕方がないから歯医者に行く」→「治療が痛い」という悪循環を生みます。
お口の中に異常を感じたら、出来るだけ早く歯科医院に受診されることこそ無痛治療の一番の近道なのです。放置した状態では完全な無痛治療は難しいということをご理解ください。
はいしゃさんこわい。 (4歳 女の子)
歯医者ほど怖いところはないと思います。小さなお子さんなら尚更です。
大人だって怖いんですからね。連れていらっしゃる保護者の方のほうがよりキライなんてこともあるぐらいです。私たちはひとつの目安として3歳を考えています。3歳以上の年齢では立派な人格を持った小さな大人として接します。小さな紳士・淑女と言った方がいいかもしれません。ですから、まず子どもさんと信頼関係を結ぶことから始めます。決して無理に押さえつけたりしません。
そして私たちはどうして歯を治さなければならないのか、次に何をするのかを伝えながら治療していきます。時に何も治療が出来ない時もありますが、お子さんが自分で口を開けてくれるまでじっくりと向き合います。
ここで是非伝えたいことがあります。もしも3歳までにお子さんにむし歯が出来たら、それは保護者のみなさんの責任ですよ!!
治療後にアゴが痛くなった。 (32歳 女性)
歯科治療では治療中は口をずっと開けていただくのが基本です。
おそらくこの方は治療中にずっとお口を開いていたのだと思います。歯科医師側からすれば理想ですが、それでは苦しいですよね。それに患者さんとして一番困るのは、閉じていいのかどうかもわからないということではないしょうか?
私たちは治療中にもコミュニケーションを取ることが大切だと考えています。ですから患者さんが苦しくなる前に、閉じていただいてうがいをしてもらったり、一声かけたりします。そして例えば、大きく開けていていただきたいときはそれを伝え、楽に開けていていいときにはそれをお伝えしています。
ただし、どうしても閉じてはいけない治療の場合もあります。その時にはそれをお伝えし、出来るだけ素早く正確に治療が終わるように心がけています。